関東も梅雨に突入しましたね。梅雨といえば洗濯が出来なかったり、湿気でカビが生える、出かけられない、食べ物が傷みやすい、などいいところなしな感じで連日雨が降りつづけるととどうしても気持ちが下がりがちですが、そんな時はクラシック音楽を聴いて気持ちをリラックスさせると憂鬱な梅雨さえも楽しむことが出来るかもしれません。
雨だれ 前奏曲第15番/フレデリック・ショパン
1838年ショパン28歳の時に制作されたこの曲は、ショパンの最後の恋人ジョルジュ・サンドと地中海のマジョルカ島へ療養に行っていた時に作られました。途切れなく続く伴奏の変イ音が雨だれのように聴こえるからか「雨だれ」と呼ばれ、中間部は激しく降りしきる雨をイメージさせます。
朝の雨に感謝するために/クロード・ドビュッシー
ドビュッシーが持つ特有の和声進行がとても不思議で美しい世界観を与えてくれます。朝から雨がしとしと降る朝も「朝に感謝」したくなるような気持ちにさせてくれます。
ヴァイオリンソナタ ト長調 Op 78 "雨の歌" 第1楽章/ヨハネス・ブラームス
1878年から1879年にかけブラームス46歳の時に書かれこのソナタ第1番Op.78は「雨の歌 (Regenlied) 」と呼ばれ、自身の同名の歌曲(Op.59-3)が由来するこの楽曲は、今の時期にピッタリかもしれません。
「悲しみの園」より「雨」 Op.52-4/エルッキ・メラルティン
雨に打たれながら佇むような憂鬱な印象を受けるます。あえて明るい気分にならず、どっぷりと雨の憂鬱さに浸ってみるのもいいかもしれません。
雨の樹素描 II /武満 徹
大江健三郎の作品「「雨の木」を聴く女たち」からインスピレーションを得た作品のようで、日本の「雨」を表現した傑作ではないでしょうか。
雨ではないけど…
水の反映「映像第1集」/クロード・ドビュッシー
水面がゆらめき、光が反射しキラキラと輝く。
時に風が吹いて水面が強くたなびかせるような情景が浮かんできます。
泉(練習曲)Op.44/アルフォンス・アッセルマン
ハープの演奏技術を駆使する練習曲として、
泉の湧き出る美しい様子をイメージさせるような表現がハープ愛好家をも魅了します。
交響曲第6番ヘ長調「田園」第4楽章/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
雨を通り越して雷雨ですが(笑)、梅雨も終わればこんな季節がやってきます。
雨や水などテーマにした曲は色々ありますね。
しかし楽曲はもちろんですが、拍手の喝采はふと「雨音」に聞こえるなと思ってしまいました。