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音楽CDジャケットの『クレジット』の書き方を徹底解説

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CDジャケットを手にすると大抵のCDにはクレジットが表記されていることに気づくかと思います。クレジットはCDジャケットの一番後ろに書いてあることもあれば、インレイに記載されていることもあります。バンドメンバーの名前はもちろん、プロデューサーやデザイナー、ヘアメイクやスペシャルサンクスなるものまで様々な人たちによってCDが作り上げられていることがわかります。今回はその「クレジット」には何をどのように表記すれば良いか記載してみたいと思います。

記事:CDプレス|エクストリーム・ラボ

クレジットは記載しなければならない?

CDジャケットを見ていると、ほとんどのCDジャケットにクレジットが記載されていますが、特に記載しなければならないという決まりはありません

しかし様々な局面においてクレジットを記載しておくことは重要な意味合いを持ちますので、逆にクレジットを記載しないよっぽどの理由がない限りは記載しておいたほうが良いでしょう。

クレジットの役割の一つとして、CDを手にした人が「この曲のピアノは誰が弾いているんだろう?」「このアルバムのプロデューサーは誰だろう?」と疑問を持った際に一目で知ることができますし、CDの制作に携わった人たちの名前をクレジットすることは出来上がったCDがどのように作られたかの「記録」としての意味合い、その音楽を気に入ってくれた人がもっとその音楽を掘り下げて知ってもらうための「道しるべ」にもなると思いますし、何より制作に携わった人にとって何よりの「誇り」ともなります。

クレジットを記載する場所は?

クレジットを記載する場所について特に決まりはありません。ただ、歌詞カードの一般的に最後のページに記載されることが多いです。最後のページというのは、映画でいえばエンドロールにあたる部分でもありますのでごく自然でしょう。

ただ、スペースの関係上、ジュエルケースなどではインレイ(CDが乗るトレイ部分)に記載したり、それほどボリュームのないクレジットであればバックレイに入れることもあります。

クレジットに記載する順番について

クレジットには多くの人が関わってきます。ゆえにどういった順番で記載すれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?特に決まりはありませんが、一般的に散見されるクレジットの順番を参考にご紹介いたします。

【1】メインメンバー
【2】ゲストミュージシャン
【3】録音スタッフ
【4】制作・プロモーションスタッフ
【5】デザイン関係
【6】スペシャルサンクス

このような順番で掲載されることが多いですが、特に決まりはありませんのでCD制作の中で重要な役割を果たしたと思う順番に並べてしまって構わないでしょう。

クレジットの表記方法

メインメンバーのクレジット

一番重要なメインメンバーの表記です。ほとんどの場合一番上に表記することが多く、全楽曲に関わっているため参加楽曲番号なども記載する必要はありません。

Vocal: ●●●●●(ボーカル)
Guitar: ●●●●●(ギター)
Bass: ●●●●●(ベース)
Drums: ●●●●●(ドラム)

ゲストミュージシャンのクレジット

ゲストとして楽曲に参加してくれたミュージシャンを記載します。
表記の仕方は様々ありますが、参加ミュージシャンが多い場合や楽曲ごとに参加ミュージシャンが異なる場合などは「楽曲名」の後に名前を表記するのが良いでしょう

All Music & Lyrics by ●●●●●(作詞・作曲者の名前)
Arranged by ●●●●●(編曲者の名前)
Guitar: ●●●●●(ギター)
Bass: ●●●●●(ベース)
Drums: ●●●●●(ドラム)
Piano: ●●●●●(ピアノ)
Keybords: ●●●●●(キーボード)
Chorus: ●●●●●(コーラス)
Percussion ●●●●●(パーカッション)

それぞれのミュージシャンがどの楽曲に参加したのか表記したい場合は、名前の後に「M1、M2」や「Track1、Track2」など楽曲番号を記載すると良いでしょう。

(例1)Guitar: ●●●●●(M1、M2)
(例2)Guitar: ●●●●●(Track1、Track2)

録音関係のクレジット

CD制作の場面において、ミュージシャンに次いで重要なのは録音スタッフでしょう。録音の良し悪しでその音楽の印象が大きく変わってしまいます。ですので音源の制作に直接関わるという意味で、ミュージシャンの次にクレジットに表記されることが多いです。

Masterring Engineer: ●●●●●(マスタリングエンジニア)
Recording Engineer: ●●●●●(レコーディングエンジニア)
Mixing Engineer: ●●●●●(ミキシングエンジニア)
Recording & Mixing Engineer: ●●●●●(レコーディング&ミキシングエンジニア)
Assistant Engineer: ●●●●●(アシスタントエンジニア)
Studio Coordination: ●●●●●(スタジオのスタッフ等)

レコーディングからマスタリングまで、一人の方が総合的に録音を担当されている場合は、

Recorded by ●●●●●

で良いでしょう。

制作・プロモーションスタッフのクレジット

CDを作るにあたって、CD・楽曲全体の制作やCDができてからのプロモーションに関わるスタッフについてもクレジットに記載されます。

Produce by ●●●●●(プロデューサー)
Directed by●●●●●(ディレクター)
Arrangement by ●●●●●(編曲者)
A&R by ●●●●●(アーティスト・アンド・レパートリー)
Sales Promotion: ●●●●●(セールスプロモーター)
Artist Management: ●●●●●(アーティストマネージャー)

デザイン関係のクレジット

音源と同じくらいヴィジュアルイメージは重要な意味を持ちます。デザインやイラスト、写真などの印象によりアーティストのイメージが決まり、ブランディング価値が大きく変わってきます。そしてそれらクリエイティブには多くのスタッフが関わっていることが多いです。

Art Director: ●●●●●(アートディレクター)
Designer: ●●●●●(デザイナー)
Assistant Designer: ●●●●●(アシスタントデザイナー)
Illustration ●●●●●(イラストレーター)
Photographer: ●●●●●(写真家)
Styling: ●●●●●(スタイリスト)
Hair&Make-up: ●●●●●(ヘアメイク)

スペシャルサンクスのクレジット

上記に記載したクレジット以外にも、多くの人が CD制作に関わることがあります。HPを作ってくれた人、手拍子だけで参加してくれた人、CD制作に尽力してくれた人、ファンの方々、スポンサーなどなど。そういった、感謝を示したい方々をスペシャルサンクスとして記載することがあります。

Specialthanks: ●●●●●

まとめ

音楽がもつ力は大きく、時に進む未来を決めたり、価値観を変えるきっかけになるような出会いもあります。
CD制作に関わる人にとって、そんな大切な作品に自分の名前を刻むことは誇りとなるでしょう。
そしてリスナーにとっては、自分が心打たれたCDに記載されたクレジットを見て、一体どんな人たちがこの音楽に関わっているのだろうか?と掘り下げたくなるものです。
音楽は時代を超えます。今聴いてもらえなかった音楽も数年後、数十年後に誰かが聴いて心動かされているかもしれません。そんな時どのようにこの音源が作られたのかを示す道しるべとしてクレジットは重要な役割を持ちます。

記事:CDプレス|エクストリーム・ラボ

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