ロシア・ウクライナの情勢により燃料および原料価格が高騰しております。HPの金額と料金が異なりますのでお見積もりをお願いします。

CDプレスの『投げ込み印刷』って何!?

CDプレスの『投げ込み印刷』って何!?

CDプレスをする際に「投げ込み印刷」という用語がでてきますが、デザインや印刷について全く知識のない方に取っては何のことか分からないかと思います。何かを投げ込むんだろうな、という想像はできると思いますが単刀直入に言ってしまえば「歌詞カード」や「ライナーノーツ」などCDに封入する印刷物のことです。しかし、投げ込み印刷には沢山種類があり、紙質も何種類かありますので少し分かりやすくご紹介したいと思います。

記事:CDプレス|エクストリーム・ラボ

投げ込み印刷は入れなければならない?

当然ですがそんなことはありません。歌詞がある音楽やライナーノーツなどを読ませたいという目的がある場合は入れた方がよいでしょうが、シングルで2〜3曲程度であればジャケット本体の中面などに記載することも出来ますし、投げ込み印刷を入れずコストを限りなく下げたいという場合はHPなどにそれらの情報を記載するというパターンもあります。しかしアルバムのように10曲以上になる場合などはジャケット本体に記載するにはスペースが足りませんので、歌詞カードを入れることが必要でしょう。

載せたい情報にあわせて仕様を選ぶ

投げ込み印刷は2ページから20ページまで多彩な種類があります。単純に歌詞を2〜3曲ほど載せたいという場合は2ページ(ペラ)で事足りると思いますが、写真やイラストなどを載せたりライナーノーツなども入れたいという場合は最大で20ページまでの仕様を選択することが出来ます。(※20ページの場合は封入出来るケースが限られてきます)ですので、どういった内容を載せたいのか大体の文量を把握した上でご注文いただくことが大切です。目安としてですが、少なめの歌詞であれば1ページに2曲ほど、多めの歌詞であれば1ページに1曲くらいとなる場合が多いです。

同じページ数でも折り方などが異なる

4ページ以降はすべてが中綴じ見開きタイプという訳ではありません。同じ8ページでも、中綴じ、巻々四つ折り、十字折りと3種類あります。特にブックレットタイプでの8ページと横に長い8ページ巻々四つ折り、そしてポスタータイプの8ページ十字折りでは手にした時の印象が全く異なりますので、文量だけではなくデザイン的な視点も含めてセレクトする必要があります。

投げ込み印刷_2P(ペラ)

投げ込み印刷_2P(ペラ)

投げ込み印刷_4P(二つ折り)

投げ込み印刷_4P(二つ折り)

投げ込み印刷_6P(巻三つ折り)

投げ込み印刷_6P(巻三つ折り)

投げ込み印刷_8P(中綴じ)

投げ込み印刷_8P(中綴じ)

投げ込み印刷_8P(巻々四つ折り)

投げ込み印刷_8P(巻々四つ折り)

投げ込み印刷_8P(十字折り)

投げ込み印刷_8P(十字折り)

投げ込み印刷_10P(10ページ折り)

投げ込み印刷_10P(10ページ折り)

投げ込み印刷_12P(中綴じ)

投げ込み印刷_12P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(16ページ折り)

投げ込み印刷_16P(16ページ折り)

投げ込み印刷_20P(中綴じ)

投げ込み印刷_20P(中綴じ)

紙質も選べる

弊社エクストリーム・ラボでは投げ込み印刷について紙質を変更することが出来ます。通常の紙質はコート紙(グロスニス)ですが、他にはコート紙(マットニス)、マットコート紙、新聞紙、クラフト紙、上質紙、トレーシングペーパーなどが選ぶことが出来ます。それぞれ風合いが異なりますので、投げ込み印刷のデザインや楽曲の雰囲気などに合わせて適切な紙質をお選びいただくことによりリスナーにより深い印象を与えることが出来ます。

投げ込み印刷・紙質変更
仕様/枚数 1〜500枚 501〜1000枚 仕様/枚数 1〜500枚 501〜1000枚
コート紙(グロスニス) 追加料金なし 追加料金なし クラフト紙 ¥27,500 ¥31,500
コート紙(マットニス) ¥5,600 ¥8,500 上質紙 ¥27,500 ¥31,500
マットコート紙 ¥27,600 ¥31,500 トレーシングペーパー ¥30,700 ¥33,500
新聞紙 ¥30,700 ¥33,500      

コート紙(グロスニス)

一番ポピュラーで、歌詞カードやライナーノーツなどで良く使用される紙質です。街においてあるチラシなどで光沢がある一番良く見るタイプのものを想像していただければ良いかと思います。印刷の仕上がりは発色が良く、光沢感がありツルツルとした質感の用紙です。

コート紙(マットニス)

上記のコート紙(グロスニス)より光沢感を抑えたものがコート紙(マットニス)です。コート紙(グロスニス)よりももう少し光沢感を抑えたいという要望のあるお客様には最適です。

マットコート紙

コート紙ほどの光沢はありませんが、光沢が全然ない訳ではありません。インキがのった部分は光沢感がでるような仕上がりが特徴です。コート紙ほどの光沢は必要ないが、ある程度発色もよく落ち着いた、しっとりとした仕上がりがを求めるお客様にはこのマットコート紙は向いているでしょう。

新聞紙

まさしく新聞紙を想像いただければ、それそのものです。それゆえ強度はもちろん弱い紙になります。しかし他の紙にはない独特の風合いと手触りですので、ぴったりとあったデザインがハマればとてもインパクトのある投げ込み印刷となります。

クラフト紙

クラフト法によって製造されたパルプを原料とした洋紙ので、強度を落とさぬよう漂白工程を行なわない紙です。ダンポール表面や封筒のような茶色が特徴的でザラッとした質感があり、光沢はほとんどありません。これも新聞紙同様に特徴的な紙ですので非常にインパクトがあります。

上質紙

紙表面に加工していない非塗工処理紙となります。特徴としてはペンや鉛筆などで記入出来ることがあります。印刷の仕上がりとしては、インキがによる盛り上がりもなくフラットで、なおかつ発色をおさえた温かみのあるザラッとした仕上がりとなります。

トレーシングペーパー

透明感のあるトレーシングペーパーは、見た感じでは薄いプラ板のようですが、ちゃんと木材パルプを原料とした紙となります。透明感があるため重なったときに下の印刷が映り込んできます。ですのでそういった効果も含めたデザインを行いたい場合にご利用下さい。

まとめ

CDを手にした人にとって歌詞カードやライナーノーツは、ミュージシャンのメッセージをより明確に伝える翻訳機のようなものです。かつて私もワクワクしながら読みふけっていたことがあります。歌詞などは特に行間や字間、漢字かひらがなかなどによって驚くほど印象は異なりますし、加えて紙質によって温かみなども感じることも出来ます。歌詞などは耳コピしていた言葉と実は違っていたりということもおきたりするのも醍醐味かもじれません。配信やサブスクリプションが多くなった今だからこそフィジカルにしかあり得ない表現が投げ込み印刷にはあるのではないでしょうか。

記事:CDプレス|エクストリーム・ラボ

タイトルとURLをコピーしました