Mick Rock(ミック・ロック)制作「Raw Power」。
Mick Rock(ミック・ロック)はヒプノシスやキーフ、ロジャーディーンなどと並んで70年代を象徴するクリエイターで、ルー・リードやデヴィッド・ボウイ、そしてこのイギー・ポップなどを作品を手がけたフォトグラファーです。
いわゆるありきたりのアーティスト・ポートレートとは違う、その音楽性や哲学までも浮き彫りにするかのような写真です。
イギー・ポップといえば裸でガラス破片の上を転げまわったり等のパンクなアーティストですが、そんな彼の一瞬をとらえた写真です。
写し出されているのは、汗まみれ時には血まみれで暴れまわる彼の姿ではなく、ステージ上で怪しいライトに照らされた男の肖像。
注ぐその眼差しは純粋無垢のようであり狂気を秘めた様でもあります。
私は優れたCDジャケットは写真一枚カッコいいのを載せておけば他に余計なデザイン処理なんていらないと思っているのですが、そんな風に思わせてくれる数少ないジャケットです。
駆け出しの頃Mick Rock(ミック・ロック)はヒプノシスから貰ったカメラで撮影し、その最初の被写体がシド・バレットだったといいます。後に歴史に残る才能あふれるアーティストが一つの場所に集結しており、それぞれサクセスしていく様はさながらトキワ壮のようです。