Frank Kozik(フランク・コジック)制作「HOUDINI」。
厳密にはイラストがFrank Kozik(フランク・コジック)でデザインはValerie Wagnerという人のようですが、イラスト+アートディレクションも担っているようなのでこう表記しました。
一目見て「なんて可愛いCDジャケットなんだろう」という印象を受けますが、よくよく見ると・・・。
ニルヴァーナなどにも多大な影響を与えたこのMELVINS。ひたすら重苦しいヘヴィストーナー。見た目も一癖も二癖もある彼ら。
そんなサウンドに相反したCDジャケットに描かれた少年少女が笑顔で見つめる子犬や、黒字に赤文字で記されたアルバムタイトル・バンド名の違和感がなんとも不思議にマッチした作品です。
Frank Kozik(フランク・コジック)はスペイン出身のアーティストですが、その後アメリカに移住しアーティスト活動をしています。シルクスクリーンムーブメントの中心といっても過言ではないくらい彼の作品はある意味「アメリカ」の象徴といえます。
毒々しい色使い。前述の子犬しかり、平和で穏やかな雰囲気の中に突如として異形のアイコンがあたりまえのように存在しています。
その作品が放つエネルギーはメッセージ的でもあり、世の中をおちょくっているようにもとれます。Frank Kozik(フランク・コジック)自身も間違いなくRock n’ Rollスピリットを持った人物なのだと感じます。
バンドの話に戻りますが、MELVINSもまたアメリカを象徴するバンド。最近は同じくアメリカを象徴する変な人Mike Patton(マイクパットン)のレーベルからリリースしているので要注目です。