Barry Godber(バリー・ゴッドバー)制作「クリムゾン・キングの宮殿」。
インパクト大!!なこのイラスト。間違いなく歴史に残るジャケットTOP10に入るでしょう。
まずジャケのイラストでハートを鷲掴み!!そしてオープニング曲の21st Century Schizoid Manで完全にノックアウト。なアルバムです。
赤と青で彩られた、なんとも形容しがたい表情。画面いっぱいに広がる摩訶不思議なジャケットはKING CRIMSONの音楽と寸分の狂いがないほどに調和して、「狂気」と「美」の世界観を作り出しています。
描いたのはチェルシー・アート・カレッジの学生、Barry Godber(バリー・ゴッドバー)。この絵を残して24歳という若さで他界した人物。まさにその短い生涯のエネルギーが凝縮されたような、物凄いパワーを持った絵だと思います。
何気に中面のタイポの使い方もGOOD!!
しかし、ジャケと音楽。ともにかなりアバンギャルドなこのアルバムが初登場全英5位。そして最終的にはビートルズの「ABBEY ROAD」を抜いてトップになってしまうなんて、日本ではなかなか考えられないことです。
1曲単位の配信などが多くなってきた今、5曲を44分に渡って構成されたこの様な作品はアルバムの意味を再認識させてくれます。